水虫

水虫は、日本人の5人に1人が悩まされると言われる、身近な病気です。

水虫(足白癬)とは、「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種が主に足裏の皮膚表面で増殖して起こる病気です。体(体部白癬)・爪(爪白癬)にもできることがあります。

水虫で多いのが白癬菌が足に感染する足白癬(あしはくせん)です。日本人全体の約2割、特に50〜60歳代では約3割に起こっていると言われています。足の指の間が白くふやけ、小さい水疱ができる、カサカサして皮がむけるなどの症状が現れます。

治療について

足の指の間が白くふやけ、小さい水疱ができる、カサカサして皮がむけるなどの症状が現れます。薬や飲み薬で治療します。薬を使い始めて約1ヶ月すると、症状の80%は改善しますが、それは菌が死滅したのではなく、活動をて停止しただけです。症状がなくなった後も根気よく治療を続けましょう。

水虫のケアと予防

足の裏全体と足の指の間も石鹸でていねいに洗いましょう。洗った後は、指の間、足の裏をタオルで拭いて乾燥させましょう。水虫の予防として重要なポイントは、角層の中に入る前に白癬菌を除去することです。およそ12時間〜48時間で侵入することがわかっているので、それまでに対処する必要があります。

足を洗う、または、乾いたタオルで拭う、だけでほとんどの菌が落ちます。

白癬菌は、高温多湿の環境で増殖するため、長時間靴を履き続けないようにするなど、足をむらさないようにすることが重要な予防法です。例えば、職場でサンダルのような通気性の良いものに履き替えるなどすると良いでしょう。

一緒に暮らす方への配慮としては、部屋をこまめに掃除して清潔に保ち、スリッパやバスマットなど、足に触れるものは水虫の人とは共有しないようにして、人にうつるのを防ぎましょう。